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自覚なきスザクと天然ライとそれに振り回されてるルルーシュの話

Cpは、ルルーシュ×ライです。

こんな時までそれか! 
 

青月の夜から変わったライとの関係。それは以前よりも固い絆のような繋がりを築いたのは確かだけども、今まさにルルーシュに試験が与えられようとしていた。



「アーサー、やっぱりライの事が好きなんだね」


 俺達は部屋でチェスに興じていたのだが、今日は
軍が休みだからという理由でスザクが共にいる。
 休日なら出かけるなりの選択はあるだろう。何故わざわざ俺たちの場所に現れる。
 そんな心情など知る由もない、いや、自覚がないだけなのか、ライと楽しそうに会話をしていた。


「そうか?」

「ニャー」


 ライの膝を独占している猫は、喉を鳴らしながら甘えている。普段気まぐれなわりに計算高い性質よりは、やはり順応な犬のほうが飼いならしやすいと至極そう思う場面だった。


「ほら、アーサーもそう言ってるよ」

「猫は喋らないだろ」

「ははは」


 さっきまで俺と二人きりだったのだが、スザクが加わり、しかもライの隣に座って談話しているのもあって、俺は必然的に蚊帳の外となっている。
 何だ。この状況は。
 百歩譲って猫は譲歩してやってもいい。
 しかし、スザクお前は何しに此処に来たんだと当然の疑問が浮かぶ。


「スザク。休日であるのに僕達と共にいてもいいのか?」

 
 俺の心を読んだかのように、ライが質問を返す。
 そうだ。俺達は二人でというところを強調して、スザクを立ち去られる手段をとらせろ。
 今、口を挟んで、自体をややこしくさせないために黙っておいたのだが、判断を間違えたようだ。


「どういう意味だい?」

「深い意味はないのだが、僕達もしくはどちらかに何が用事があってきたのか。誰かと約束があるのではないかと聞いてみただけだ」

「人の約束はないよ。此処にきたのは、なんだろう。君と今日は会えないのかなって思って此処に来ちゃったのかもしれないね」


 スザク、何だその告白は。俺がライの恋人であることを知っての告白か。いや、青月から周囲に公開していないからそれはないだろうが。


「今日って、君とはいつも会ってるだろ」


 ライ、そこは天然に返すところではないぞ。
 

「うん。よく考えたら、そうだよね。けど、戦いの中にいると気づかない間に何かを失うようなそんな不安や寂しさがあってかな。どうしても君のか拝みたくなって、ってなんか言ってて可笑しいね」

「スザク・・・」


 ライ。スザクを追い出すどころか二人でいい雰囲気を作ってどうする。
 呆然とする俺を無視したまま、二人の会話は進む。
 

「スザクの気持ちはわからないまでもないが、理由は違うけれど、僕も君がいないとさびしいものはある」

「ライ」 

「そうした寂しさの中で君は戦っているのだろう。そばにはいられないが、僕は君を応援している。いや、僕だけではないかもしれないが」

「ライ・・・ありがとう」


ライ、お前が優しいのは十分理解できていた。だが、その会話がより怪しくみせ周りに関係性を疑われるのだといい加減に気づいてくれ。
 お前とスザクが十分仲がいいのは知っているが、本来の恋人である俺の立場はどうなる。
 どう見てもこの状態は、俺よりもスザクと仲が深いと見えるぞ。
 



 
 結局ライと話すだけ話し終えたのがスザクとの対話は数時間に及んでいた。
 この時点で俺は含まれてはいない故に、ただ時間は削られている。
 寡黙となった俺に、ライがようやく気づいたのか不思議そうな顔を向けてくる。
 不思議な顔を向けてくるところを見ると、ライのほうもスザクの友達を越した好意に気付いていないものと見える。
 俺が知ったからといって、教える義理はない。
 今の関係があれば十分であると割り切って、俺は出来るだけ普段どおりの口調に戻った。


「・・・ライ、何か忘れてはないか」


 怒りはまだ俺の中で燻っているらしく、幾分か声が低くなった自覚はあるものの、ライは何に対して怒りを感じているのか理解できてはいなのだろうと思われる返事が返り、俺は眉を寄せる。


「忘れている? チェスの事か」


 確かにチェスの勝負の最中、スザクと話し始めたのはライのほうだ。
 それを中断されたから怒っていると受け取るってしまうのも当然だ。
 その間、チェスを指し終えた俺は、次の一手を待っているだけだった事に不満があったわけではないことは明白だった。
 

「勝敗をつけるぞ。ライ。これから俺が勝利を得たときは一つだけ約束に従ってもらう」

「賭けをするのか。それは構わないが、急にどうしたんだ?」


 白い駒をライが置いたところで、俺は頭に戦略したいくつもあるパターンのうちの一つの答えをチェス盤の上に、黒の駒で提示して見せながら、


「どうもしない。ただ、今の発言を撤回するなよ。チェックメイトだ」


 宣言どおりの勝利、ライは少しだけ驚いた表情を見せたことに、俺はほくそ笑んでいた。
 俺の思考はめぐるように、ソファのひじかけに手をついて指を添えながら言葉を待つライへと目を向けていた。

 飴か鞭か。
 さて、何の約束を今から取り付けようかと。
 


 終わり



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2012.07.04 
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