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Cpは、ルルーシュ×ライです。
上手に嘘がつけたなら



「外に何か見えるか?」


 いつものように、学校へ行く以外は、外でうろついていたライを雨の中で拾って、自分の部屋まで連れてきたはいいものの、無言で窓の外を眺めている。 

 濡れた銀髪が少しだけ重みを増したように垂れて、ぽたりぽたりと雫として、シーツの上に染みを作るのに、持ってきたタオルを頭に乗せたとしても反応はない。
 長い睫に縁取られた瞳は、影を落とした銀の色がより神秘的で愁いを帯びて見えた。

 どんよりと黒い雲を多い隠す空の向こうの、青を探しているのか、過去の記憶を重ねているのか、その瞳にはうかがい知れない。


「・・・」


 溜息を吐くように目を瞑り、ベットの軋みと共に隣に腰掛けたルルーシュは、タオルを手にとってライの頭を乾かす様に両手を伸ばした。
 黙々と糸のような柔らかな髪を水気を取る様に綺麗にしていくと、艶めいた元の髪の色へと戻していく。
 それが嬉しくてつい口を緩めたルルーシュに、その手に添えるようにライが手を止めさせる。


「?」


 白い手が一層強くシャツを掴んだことで白く見えたが、そんなことを気にすることもなく、ライの薄い唇が小さい吐息のようにこぼれた。


「すまない、ルルーシュ。それと、ありがとう・・・」


 考え出した末に選んだ言葉のように、ライは口にした。
 ルルーシュの腕を掴んだまま、少しだけ震えるライの指が気になったのだが、不意に、C.C.の言葉が頭を過ぎる。


「お前に気があるのなら、早めに捕まえておけ」

「一体なんの事だ」

「さあな。お前が一番わかってるんじゃないのか。アイツへの気持ちが出会った以前と今とで変わっている事を」

「アイツ?」

「しらばくれるのか。だが、お前と違って此処にいる理由はあいつにはないからな。何がきっかけで此処を離れるとも限らないから、念のために私から忠告だ」


 ライの事だと今唐突に思い返すようにして気づいたのは、ライが離れるようなそんな感じを受けたせいだろうか。 
 様子から見るには、過去の記憶を思い出したとは思えない。
 けれど、確かに、ライの場合、元からクラブハウスでも学園でも居座ってはいるけれど、此処を離れないとは言えないのだ。
 何が理由に別れとなるとしても、少しだけ寂しいとは思うだけだと思っていたが、仲間内でも信頼し馴染んでいて彼を友人として受け入れて此処まで接してきたと思ったのだが、それは違うのだと今更ながら理解した。
 何故なら、こんなにも言いようのない不安は芽生えない。



続く
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2012.06.06 
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