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訪問者様、ありがとうございます。
コメントはないのでどんな風に感じているのかはわかりませんが、拍手を頂いたこともありますし、
これを励みに頑張っていきたいと思っております。
一歩進展のルルライ

Cpは、大学生ルルーシュ×学生ライ。

徒花の遁走曲 ~二人の12ヶ月~
甘い策略、苦い駆け引き…十 つかまえられたら、名前教えて




 ざあざあと雨の音も聞こえる中で、二人の会話は静かに交わされる。


「・・・何故、貴方は何も知らない僕に、優しくするのですか?」

「何で、だろうな・・・」


 ディートハルトと同じ大学にいるなら、その関係者かと警戒に身体を強張らせたライの心をまるでほぐすように、その声はとても優しく響いた。


「少なくとも、俺はこのまま見過ごす気はサラサラないから、お前はただ目の前の厚意に甘えていけばいいんじゃないか」

「ルルーシュさん・・・」

「やっとだな」

「えっ?」

「・・俺の名前、やっとお前が呼んでくれたな」


 目を細めるままにルルーシュに指摘され、ライは目を瞬かせたが、照れ隠しなのだろうか、その白い頬に朱が差して目を伏せて、そして小さく何かを呟いた。


「ん?」

「ライ・・・。それが僕の名前です」


 まっすぐに向けられた銀色の瞳は、本来の明るさを取り戻したかのように澄んだ色をしてとても綺麗に映った。
 ルルーシュは、その目を見つめたまま、ふっと優しく笑いかけて訊ね返す。


「・・・もう一度聞くぞ。・・・うちに来るか、ライ」

「・・・はい」


ルルーシュの繋いだ手に導かれるようにして、ライも歩き始めた。マンションへと相合傘を差したまま二人は向かうのだった。



続く
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2012.06.26 
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