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Cpは、ルルーシュ×ライです。
息詰まる孤高が綻ぶまで



ライに借りを作ってしまったことはさほど重要なことではなかったのだが、あの後の寂しげなライの表情が気にかかる。

 以前よりは表情も表向きに現れるように、変化は着実にあるものの、物静かな姿勢と冷静な思考は、周囲と上手く距離を取れてるつもりでも、ライから深く人に関わることはなく、見えない壁のようなものが見える。
 傍にいても、不意に消えてなくなりそうな幻影のように見えるときがあって、それがライの持つ雰囲気のせいか、時折ルルーシュは不安にかられるのだ。
 
 身元不明の記憶喪失者と聞けば、怪しい限りだったが、話をしていくうちに、ライの持つ性質を理解してきたつもりだった。
 ライの持つ知力や運動面の優秀さに、一時は記憶喪失との要素を利用して、黒の騎士団に引き入れようかと考えたこともあったが、気になるのは才能だけではないように思えた。



 ゼロにおいては、戦術は敵をも圧倒させることは出来るものの、今はどうだろう。
 ライ一人相手にどう借りを返すかで、ぐるぐると考えがまとまらずにルルーシュは唸っていた。
 ライの部屋へと向かうままに、脳裏に過ぎったのは、C.C.の何かをわかりきった笑みを浮かべた言葉だった。


「気づいてないのか?。お前は借りが重要なのではなく、ライと一日を過ごすのに、誘うきっかけが欲しいだけなように私にはそう見える」


 借りを返すだけだというのに、妙に緊張してか、ルルーシュの手のひらに汗さえ滲む。
 普段声をかけるときには、無いにもかかわらずにだ。
 何を緊張する必要があるのかと自分に問いかけ、緊張を解くように小さく吐息をこぼして、扉へとノックした。





続く
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2012.07.24 
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