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訪問者様、ありがとうございます。
連載、十二話目

Cpは、大学生ルルーシュ×学生ライ。
徒花の遁走曲 ~二人の12ヶ月~
甘い策略、苦い駆け引き…十二 あなたに優しい人でありたい


「玄関から入って右の扉だから、すぐわかるだろ。シャワーも使えるがお前の好きに使ってくれ。他に欲しいものもあれば用意するから、先に済ませておけ。俺は奥の部屋にいる」


 先に室内へと上がったルルーシュは、ライにそういい残して本当に部屋の奥へと続く扉へと歩いていった。
 話しているとはいえまだ何も知らない自分を警戒することなく、寧ろ当然のように厚意を向けて接してくる事に、ライは今までの経験を思い返して、目を伏せた。
 嬉しくはあったが、期待したくはなかったからだ。
 それは、いつもライの周りには厚意の裏の下心が目に見えてあったからだ。

 親切そうに近づいて話しかけて来るのが最初だった。
 話すうちに行くあてもなく、寝場所に困ってるならうちに来ないかと誘いをかけ、ライもそれに頷く。
 それが相手にとって了承したと知らずあがり込んで、恐い思いも痛い思いもした。
 そうと知ってて、ついて行ったこともあったが、最終的にいつも独りになる。

 ルルーシュも、彼らと同じなのか。そうでないのか。

 ライは、ゆっくりとした足取りで浴室へと向かう。
 着替えるときに、大きく置かれた鏡には、ライの目も映る。
 輝きを取り戻したその瞳が、一瞬のうちに暗い影を落としていたのだった。
 
 不安を確かめる術があるとすれば一つだけ。

 しかし、それで彼との関係も此処で終わってしまう。

 せっかく出来た友人をこんな形で失いたくはないという反面、また一人に戻るだけだとどこかで諦めてる自分を感じ、


「大丈夫。孤独には慣れたはずだ」


 ライはシャワーを浴びながら呟くのだった。



続く
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2012.07.08 
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