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訪問者、拍手を押してくださった方、ありがとうございます。
Cpは、魔王ルルーシュ×幼少期ライ 

第十五話です。

他にも色んなキャラをだす予定となってます
モブ男とセシルの登場あり

第十五節
愛するまねごと



「あー」


 野太い男の声に肩を揺らしたライは、息を顰め柵から遠ざかった。
 足音は近づきつつあると共に、心臓が脈を打つ。
 恐怖心とも言うのだろうか、犯人かもしれない男と対峙するのに緊張を覚えつつも、視線は冷静に観察していた。


「ほら、終わったぞ」

「ご苦労様」


 話しかけたもう一人の女性の声に、聞き覚えがあるとライはわずかに顔をあげ、今度は壁に沿うように進んで窺い見た。
 エプロン姿の女性・セシルは、確かにライを紅茶で出迎えた人で、もう一人の体格のいい男は見知らぬ顔ではあったが、その下にある人一人、子供が入れるくらい袋に視線を留めた。
 彼が子供を誘拐して来ていたのかと、確かめるように注視するライを気づかず、男は口を開いた。


「なぁ、もう止めようぜ」

「何を言ってるの?。何も始まってないじゃない」

「はじまるも何も、こんな子供ばかり捕らえてどうするってんだ。挙句にあんな」

「貴方はいいから、黙って運んで頂戴」


おっとりとした女性だったと思えないほど、冷たい響きが室内に広がった。


「だがよ!」

「ここまでやってきたら、もう戻れないのよ。私も貴方も、私の息子も」

「っ!」


息子がいたのかという真事実に僅かに目を見開いたものの、それと子供を集めた理由に何かあるのかとライは眉を顰めた。
 男は弱みでも握られているのか、それ以上何も言うことなく、持ってきた袋を抱えて別の檻へと入れた。


「さあ、用が済んだら帰って頂戴」

「・・・俺は、またいつものように店の営業にまわればいいのか」

「いいえ、しばらく貴方には眠ってもらうわ」


 振り返ることなく呟いた男に、振りかざした木の棒が直撃し、男は倒れセシルは笑っていた。


「ああ、起きちゃった?。ごめんなさいね」


 背後にいるライの視線に気づいたセシルは振り返り、まるで赤ちゃんに言い聞かせるかのように優しい口調で語りながら、近寄りその場で膝をついた。


「もう、大丈夫。お母さんが来たからには、貴方を一人にはさせないからね」


 錯誤しに伸ばされた手で、ライの頬を愛おしく撫でるままに、母の顔で笑ってはいたが、その目はライではなく別の人を見ているようだった。
 しかし、確認することもなくどこから漂う香りに誘われ、ライは目をうつらうつらとさせてから、意識は途絶え檻の中に倒れ、セシルは不気味に笑っていたのだった。
 


続く
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2012.07.10 
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