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訪問者様、ありがとうございます。

Cpは、ルルーシュ×ライです。
知り過ぎた詐欺師


 部屋を訪れたルルーシュは一人チェスに興じている間に、ライは何処かへといった。
 各部屋に備え付けられてるシャワールームから、ジャージャーと微かに水音が響く。
 すりガラス越しに見える白く浮かぶ細い身体が今なら見えるはずだが、特に覗き見しに行くこともなく、ただ来るのを待ち望んでいた。

 ガチャリと扉が開くと、風呂上りである石鹸のいい香りが届く。
 頭からタオルを被っているが、水を含んで滴るように張り付いた銀髪が、やけに幼く映る。 
 仄かにお湯で火照った白い肌はシャツとズボンに包まれていたが、吐息を漏らすようにうっすらと開いた唇と、首元から少し覗くのがなんとも色ぽくて、ルルーシュは目を向けた視線をチェス盤へと戻すが頬は赤かった。
 同じ石鹸を使っているにも関わらず、ライが使用するというだけで違った薫りに思えてならない。
 ぎしりとベットに腰掛けたライの動きさえも、今はちらちらと気になってしょうがないルルーシュだった。


「ライ」

「ん?」

「いつも、この時間にシャワーを浴びているのか?」


 特に聞きたい事ではなかったが、どぎまぎする緊張をほぐすようにあえて質問したルルーシュに、ライは目を瞬かせる。



「そうだな。時間帯に決まりを作った覚えはないが、大半はこの時間になる」

「ほう」


 だからどうしたというと自分につっこみながらも、沈黙を避けるように次の話へと思考を巡らせる。
 何故かこちらを見ないルルーシュの様子に訝しく眉を顰めたライは、至近距離で顔を覗かせた。


「どうしたんだ? 君らしくもない上に、妙に顔が赤いのだが」

 
 無防備とも思えるその表情にグッと身を引いたルルーシュは、赤くなる顔を隠すように横向け手を額に当てた。


「なんでもない」


 不思議に思いつつも再び立ち上がったライは思い直して、ルルーシュの隣に座り顎に手を添えると、目を閉じるままに額を押し当てた。
 突然の行動に身体を強張らせるルルーシュに、ライは真剣に言って頷いた。


「うん。風邪ではないようだ」


 それだけでわかるのかどうかも怪しいが、少し距離を離して微笑を浮かべたライは、そのまま立ち上がった。
 天然であるから心臓に悪いと、喉の渇きを潤すように水を飲むライを見て、ルルーシュは溜息をついた。
 好意を抱いていることなど悟られてはならないと、以前は普通に友達として接してきた自分がこんな想いを抱くことになろうとはと、恋愛慣れしていないルルーシュは、この教科書もない問題をどう解決するべきかと日々頭を悩ませているのであった。



終わり
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2012.05.29 
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