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朝の情景で第十四話

Cpは、ルルーシュ×ライです。

6:30 冷たく弱い光と君の面影


朝の日差しを受けて、咲き誇る花々や樹木や輝く水面。
 鳥たちの囀るが微かに聞こえ、少し冷えを含んだ風が窓の隙間から入り込み、カーテンを揺らす。
 瞼の裏を震わせ、目を開いたのは紫色の双眸。
 何度か瞬きを繰り返した後、ゆっくりと上半身を起こした。
 情事の後のけだるさはまだ体に残ってはいたが、けして心までは辛くないものではなく、寧ろ幸福感に満ちていた。
 すぅすぅっと薄い唇からもれる声に耳を傾けて、隣を見ると、その瞳が優しく細まる。
 毛布から僅かに肩の辺りが、露出していた。
 きめ細やかな白い肌に浮かぶ赤い花が、自分がつけた所有だと咲き、普通ならいやらしくも見えるそれが、どうにも綺麗に見えるのは、ライだからなのだろうか。
 我ながらのろけてるなと苦笑を浮かべたルルーシュは、肌にこすれる毛布の音にも気にせず、ライの顔を横に手をつけ顔を覗き込んだ。


「ん?」


 少しだけベットのきしむ音はしたものの、横向けになったライは起きる様子もなく、身じろぐように仰向いた。
 キスを仕掛けようと思ったところに、タイミングよすぎて思わず声が出そうになったのを、喉で笑ったが、ルルーシュは片手を伸ばし、糸のように細くも猫のように柔らかな銀の前髪を撫でる様に愛で、そっと屈んでついばむようなキスを何度か送ると、そこから形のいい耳に口付け口に含むままに優しく噛んだ。

 愛してるっと囁きながら。
 
 耳に触れる僅かな吐息にピクリと反応を見せ、ライの瞼が震え、うっすらと目が開いてルルーシュを見上げる。
 普段の凛とした雰囲気と人形のように張り付いた無表情ではなく、ぼんやりと見つめるところに無防備さを垣間見て、ルルーシュは笑う。
 何かを探るように伸ばした手はルルーシュの頬をぺたぺたと撫でる様に触る様子がなんとも子供ぽかった。


「ルルーシュ?」

「俺じゃないとでも映ったか? 今まで他のやつが隣に寝ていたなんて事ないだろ?」


 頬に添えられたライの手を上から重ねるようにして、見つめるその瞳は怒っているわけでもなく、寧ろ恋人のあ溶けなさに可愛らしく映ったくらいで、目は喜んでいた。


「ああ・・・」


 確かな低音が安堵したようにこぼれる。
 朝の起き抜けの掠れた声とはまた違った、色のある声を聞きながら、ルルーシュはライに覆いかぶさったまま動こうとはせずに、挨拶代わりに唇を重ねた。




続く
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2012.07.29 
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