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訪問者様、ありがとうございます。

Cpは、黒ルルーシュ×ライです。
君はあるひとつの幻を見続ける


 ゼロと共犯するようになって、忙しい毎日が続く中、同じ場所にいてもやはり二人きりで会える時間は限られる。
 誰かが傍にいないことがこんなにも切なく胸が苦しくなるのだろうかと、幾度となく覚えた感情に、戸惑いつつも苦しいとまでは思わなかった。

 ノックの音に返答が聞こえると、ルルーシュはそのまま扉を開いて中へと入り込む、
 ゆったりとした足取りは、椅子に腰掛けたまま本へと視線を落す様がもの憂いで神秘的な雰囲気をより惹き出す少年、ライのもとへと向かっていた。


「ほぅ、また昔の文献を図書館から見つけてきたのか?」


 背後からこめかみに口付けをして、本を覗き込むルルーシュに、ようやくライの視線が持ち上がり振り返る。 


「君か。用件は終えてきたのか?」

「ああ・・・」


 目を細めた瞳でライを映し、何を言うわけでも無しにルルーシュは伸ばした手でサラリと流れる髪から頬をなで唇を重ね、ついばむようなキスを送る。
 少しだけうっとりと目を伏せるライの色香に惑わされないようにしつつも、軽い口付けは続いた。
 振り向き顔のライは、ちょっと首がきつく眉を顰めるが、ルルーシュは離れることを許してはくれなかった。


「んぁ・・・っはぁ」


 小さくライの薄い唇からこぼれ出る甘い吐息を満足するまで堪能し終わった、ルルーシュは怪しく熱を持った瞳のままに見交わし、もう一度白い頬から顎にかけて優しく撫でた。 
 いつもと変わらぬ無表情ながらに、親しくなっていくうちに微妙な感情を読み取っていったのもあるが、銀色の瞳が光の反射で潤んでいるのがよく見えて、ルルーシュの口元が嬉しそうに引きあがる。 


「今まで、俺を待っていたんだろ?」

「・・・」


 瞬きするライが伏し目がちになるままに無言で頷く様子を、可愛らしいと思いつつも身を離したルルーシュは、ライの前に回り、腰を屈めて方膝をつき、白くもすべらかな細い手を手に取り、手の甲に口付け顔をあげた。


「やっと、俺たちの時間だ。これから二人の時間を楽しむのも悪くはないだろ」


 そう言ったルルーシュの瞳の奥に、男らしい獣が見え隠れし、これからの事に不安と淡い期待を覚えつつも、もう一度口付けて来る恋人に、今度は自分から目を閉じたのは、ギアスの力ではなくライの意思だった。
 だから、抵抗もなく受け入れるのだ。

 その熱情を身体の隅々済みまで、奪いつくされるように。



終わり
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2012.05.10 
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