FC2ブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- 
訪問者様、拍手を押してくださった方、ありがとうございます。

Cpは、ルルーシュ+ナナリー+咲世子×ライです。
幸福リアリスト



 サンサンと降り注ぐ太陽光と熱気を含んだ砂浜と何処までも広がる海へとやってきたとナナリーは、頭に白い帽子を被り車椅子にて降り立った。
 部屋と庭園の往復ばかりで不憫に思えた咲世子は、ルルーシュの説得を試みて数日、ようやく海へと出かけることになったのだが、
 押してはひく波の音を聞きながら、海風に揺れる帽子を手で押さえるようにして、ナナリーは傍らに立つライへと笑顔を向けていた。


「なぁ、咲世子」


 レンタカーであるワゴン車の後方にあるトランクを開けて、中からビーチパラソルや敷物などの荷物のほか、遊ぶ気満々の浮き輪を手にいっぱいにした咲世子へと、海を眺めながら腕組みしたルルーシュは振り返ることなく声をかける。


「はい。なんでしょうか?」

 
 麦藁帽子を被った咲世子は笑顔で振り返ると、先に砂浜へと向かっていった二人を複雑な様子で見つめたまま、尋ねる。


「事前に海に行くとは聞いていたが、何故ライも同伴しているんだ?」

「何故といわれましても、お誘いしたのはナナリー様ですし、何よりお二人とも楽しそうではありませんか。何か不都合でもありましょうか?」

「いや・・・」

「今日は、そのためにもルルーシュ様も目の届く範囲でご一緒しておられることですので、心配なさることはないでしょう」


 ナナリーの気持ちも汲み取りつつ、咲世子は穏やかに言い切った。
 口を出すのは簡単だが、シスコンだの嫉妬だのあらぬ誤解を生みそうなので、とりあえずは笑顔でいるナナリーの顔を曇らせないためにも、初めての海に少し興味を覚え始めたライのためにも、自分は兄としてまた親友として不埒な輩を見張る義務があるとよくわからないやる気と決意に燃えていた。



「恋に師匠なしとは言いますが、今のルルーシュ様は磯の鮑の片思いのようですね」


 しかし、これからが私にとっての楽しみだと持参したカメラを確認し、にやりと咲世子が呟いていたとは知らず、着替えに戻ってきたライ達に歩み寄るルルーシュを微笑みながら見送っていたのだった。





続く
スポンサーサイト
2012.06.08 
Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。