FC2ブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- 
訪問者様、拍手を押してくださった方、ありがとうございまする
投票結果により、新婚さんで

Cpは、ルルーシュ×ライです。
君の配色を知る(君はこの色)


白い指がなでらかに線を描く。
 キャンパスへと流れる音だけが部屋の中に聞こえてきた。

 コンコンと扉の叩く音の後、ガチャリと扉を開けて入ってきたのは、この家の主であるルルーシュで、手には二つのマグカップを持っていた。
 まくがっぷ~昇る湯気は入れたてたばかりだと、仄かにコーヒーの香りを運んでくる。


「ライ・・・・」


 呼びかけるも集中しているのは一目瞭然で、紙へと視線を走らせたまま全くこちらを振り向かないことに、ルルーシュは慣れた様子で、ふっと笑う。
 サイドテーブルに一つのマグカップを置くと、近くにある椅子をライのほうへと引き寄せるようにおいて、そこに腰掛けた。
 窓辺から差し込む光が、ライの髪をキラキラと銀の光沢を持って輝く、自分と同じくらい華奢ながら、何処かはかない空気を持ったその背をルルーシュは見つめる。
 そして、カップに口をつけながら、以前にもこんなことがあったなとルルーシュはふと回想していた。
 学生の頃、ルルーシュの部屋へと訊ねてきたライは、チェスの妨げになると、声をかけることなく、待っていた。
 ゼロの事を話さずにただ信じてくれといった自分を、疑いもなく信じて、ルルーシュから打ち明けるまでずっと待ち続けてくれたのは他ならぬライだった。
 いつでも待っていてくれたのはライだからだろうか。
 こうして、自分が待つ時間を持つのも全然苦にならなく、寧ろこうした時間をすごしていることが幸福にも思えた。

 ルルーシュの視線に気づいたのか、ペンを休めたライは、緊張をほぐすように息をついた。


「ルルーシュ・・・来ていたのか」

「ああ、冷めないうちにな」


 ルルーシュの視線の先を追って、ライは自分へと入れてくれたと思わしきカップに気づいて、それを手に取ると例を述べた後で、静かに口をつけた。
 先ほどは、背中越しにかわからなかったが、真っ白キャンパスには、桜と川の見える風景がその中にあった。
 色付けされてないモノクロな風景であるにもかかわらず、惹きこまれるのは描いたのがライであるからなのか。
 贔屓目に見ても、やはりライの絵の才能には目を見張るものがあるとルルーシュは感心したまま、呟いた。


「それは、まだ下書きの段階か」

「あ、ああ。構図に悩んでいる段階なんだ」


 ライの話す言葉の通り、足元に何枚も描いたと思われる試作の絵がいくつもあった。
 絵の価値は人それぞれだと思うが、ライの絵は強烈というわけではないが、どこかで見たことある風景であったりとするが、繊細な線と色使いが見る者を癒すと、老若男女問わず高評価されるように、ルルーシュの絵にはどれも美しいものに映る。





ENDING
スポンサーサイト
2012.05.30 
Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。