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黒子のバスケ 


男主人公の夢小説でする
 まだ黒子達が入部する秋の前。
 床を弾む音とキュキュッと滑るように聞こえてくる靴の音に少年は足を止める。
 ふっと緩めたその口元は楽しげに笑う。
 開きぱなしの扉から体育館内部をひょっこり顔を覗かせるようにして見ると、思ったとおりユニフォーム姿のバスケ部員が汗をたらしながらコート内を駆け回る光景があった。
 練習に集中しているためか、誰一人気づいた様子もない。
 ふと、コート脇を見るとベンチに座る補欠部員とマネージャーらしき女子生徒に目を留めると無断で足を踏み入れ、おもむろに近寄って声をかけた。


「えぇー、たんねちけた」(※ああ、やっと見つけた)


 部員の声以外なかった雑音の中、突然別の音が介入してきたことに、視線を逸らして此方へと向ける顔が少数。
 少年は帽子をかぶったままではあるものの、愛想笑いを撒き散らして片手を挙げて見せた。


「誰?」


 私服であるから明らかに部外者に警戒心を出し、眉を顰めた少女の前に立つと少年は臆面もなく話を振った。


「ちゅわ~ここに武田先生と相田監督はおじゃすか?」(※こんにちは、ここに武田先生と相田監督はいますか?)

「えっ?おじゃ?って」


 知らない方言に戸惑っているのを見て、少年は納得した様子で言い直す。


「ああ、おりますかって尋ねてたんだけど」

「(一年生?それも入部希望者かしら?何の方言はわからないけど)先生はそこにいるけど、監督は私だから、用件があるなら聞くわよ」


 勝気な性格がうかがえるつり上がった瞳をまっすぐに向けられても、少年は動じることなく目を瞬かせた。


「あっこがそぉなの?」 (※君がそうなの?)

「そうよ(あっこって何よ?)」

「ふーん、思たんと違ごな。まあ、よかか。こいを渡しちょっよ」(※思ったのと違うな。まあ、いいか。これを渡しておくよ)

「(思ったのと違うって、マネージャにしか見えなくて悪かったわね)ふーん、やっぱり入部希望者なのね(何々、名前は白栖 恵仁(しらす けいに)ね。えっと)」


 視線は入部届けの紙に目を通しながら相田は口を開いた。


「歓迎はするわ。今日は練習だけだから見学ってことでいいわよ、ね?・・・・って、ええ!?(三年生!?、やばい。年上なのに私としたことがタメ口使ってしまったわ)あ、あの~」

「ん、どーした?」


小さく首を傾げる白栖に誰に言われるまでもなく頭を下げた相田は、真摯な瞳を向ける。



to be continued...



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2012.05.30 
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