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黒子のバスケ 二次創作でする

黒子視点の火神

何か異様に気になる

黒子と火神の二人。

原作知らないままアニメだけは欠かさず見ています
なにも知らないまなざし

 僕と火神君の遭遇率は高い。
 学校の中だとか放課後の部活だとかは同じだから可笑しいと思ったこともないけど、帰りがけに立ち寄ったファーストフード店まで一緒だと偶然というより縁あれば千里を隔ててもという諺を思い出しかけていた。
 僕に気づかずにいつものように窓側の席に座った火神は、窓からこちらを見ると光をまとって輝く鋭い瞳がぶつかり、怪訝に眉を顰めてくる。
 僕の視線は可笑しく映ったのだろうとは思うけど、僕はそんな彼の表情よりも、片手に持っていたハンバーガーが小さく見えて少し可愛いと思って見ていた。
 

「何だよ? その視線は? 言いたいことあるなら口にしろ」


 いつものように火神はその野生の虎を思い起こされるほど、雰囲気も威圧的で目つきも悪いから誤解されるけど、性格は割りと気持ちいいぐらい短絡的なほうでちゃんと真面目なところあるし、偏見かもしれないけど帰国子女であるにも関わらず、口を開けば話しやすい方だ。
 って火神の事をあれこれ心の中で呟いたままでいると、益々機嫌が悪くなりそうな雰囲気は伝わってきそうになり、僕は答える事にした。


「いえ、火神君を見ていただけです」

「はあ?」


 ああ、しまったと思った。
 性格もあるけど、ありのままをつい言ってしまったと口を閉ざしてみるものの、火神君はなに言ってんだこいつと分かりやすい表情で、口をあんぐりさせていた。
 予想外の言葉だったようだ。
 僕も言うつもりはなかったので、その場で訂正するように口にする。
 分かりづらいと言われる僕の無表情で伝わったのかは後に知ることだけど。


「鼻の頭にソースがついていたので・・・」

「あ? ああ・・・」

 
 僕は小さくほっと安堵の息をこぼすが、言葉を信じた火神君は気づかず素直に鼻の頭を指で拭うようにして、舌先で舐め取っているのを見る。
 行儀よくない行為なのは分かってるけど、僕はその時どこかで見た大きな猫みたいだなと思いながら、飲みかけのバニラシェークのストローを口に含んだ。
 
 
『黒子っちと火神はいつか決別するっすよ』

『いつか必ずキセキの世代と同格に成長して、チームから浮いた存在になる。その時火神は今と変わらないでいられるんっすかね?』」


 不意に、黄瀬君の言葉が心にずきりと刺さったように脳裏によぎる。

 あの時は火神君が来たから返事は出来なかったけれど、ストリートバスケをした後での火神君の言葉が今ここにいる理由付けになっているのかもしれないと思う。


『決別するとかしないとか?ってゆーかそれ以前に俺、お前と気ぃ合ってねぇし、一人じゃ無理だって言ったのはお前だろ。だったら、いらねー心配するな』

『それに、いつも光と共にある。それがお前のバスケだろ?』


 彼は自信に満ちた揺ぎ無いまっすぐな姿勢とバスケが好きだという単純なほどの熱い熱意に、僕は夕日をバックにしているせいかとても貧しいものに映り目を細めてしまっていた。

 確かに、僕と火神君とじゃ、このテーブルのように才能の面でも大差も距離があるのは知ってる。

 だけど、あの時火紙君の陰になるといった言葉は嘘偽りなく、僕の本心なのだ。

 手を伸ばす距離に火神君がいる。

 陰になると決めたから気づいてという気はないけど、近くにいることが当たり前になれば、彼の光をもっと輝かせることが出来れば今の僕は十分で、心に想う言葉を思い浮かべた。 


 I'm with you, always・・・


 自分に納得するようにその言葉を胸に刻んだことは、火神君は知らないままでいい。
 まだ話すことではないし、いつか自分から口にしたいと思ったから。



END
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2012.06.09 
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